ISO 30414とは?

国際標準化機構(International Standard Organization)のマネジメントシステム規格の1つで、組織が自社の従業員に関する人的資本の情報について、定量化し、分析し、開示するための国際的な指標として設けられたガイドラインです。

生産性やダイバーシティなど、人的資本に関する11の領域と58の指標について数値を算出するための計算式を含みますが、全ての指標について対外的に開示することを推奨しているわけではなく、大企業と中小企業という分類に加え、社内に開示するのが良いか、社外に開示するのが良いという分類がなされます。

     

特に近年、国内外の投資家が企業の長期的な価値向上に向けた取り組みを重視し、その際重要となる人的資本の情報公開に注目し始めていることが背景にあります。2020年8月には、米証券取引委員会(SEC)が、上場企業の人的資本に関する情報公開を義務化しました。

これを受け、今後、人的資本のマネジメントに関するレポート(HCR:Human Capital Report)を開示する米国企業が大幅に増えることが予想されています。欧州でも、既にドイツ企業がISO 30414に準拠したHCRを出し始めています。

弊社では、投資家や国際社会の要求と日本の労務慣行を踏まえ、当規格に沿った適切な人的資本の情報公開をご支援しています。